ナラ枯れ被害は2010年の32.5万m3をピークに、2018年は4.5万m3まで低下しているものの、依然深刻な状況にあります。
また、近年はバラ科樹木のクビアカツヤカミキリ、クスノキのクスベニヒラタカスミカメによる虫害、亜熱帯域の小笠原諸島などの樹木にみられる木材腐朽菌による南根腐病の被害が急速に顕在化しています。
本号では、これら樹木病虫害の現状と防除対策を解説します。
特集:最近の樹木病虫害を探る
- 今日の課題:樹木病虫害を樹木生理生態学から考察する/山形大学農学部 准教授 吉村 謙一
- ナラ枯れの現状と防除対策/(国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 森林昆虫研究領域 北島 博
- クビアカツヤカミキリ被害の現状と防除対策/(国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 森林昆虫研究領域 加賀谷 悦子
- わが国における南根腐病の発生とその現状/(国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 きのこ・森林微生物研究領域 佐橋 憲生
- クスベニヒラタカスミカメの生活史と被害の現状/きしわだ自然資料館 館長 岡本 素治
- 木材腐朽菌チャアナタケモドキによる病害と対策/(一財)日本緑化センター 令和2年度事業計画 概要
- 日本におけるニレ類立枯病菌の最近の現状/(国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 きのこ・森林微生物研究領域 升屋 勇人
連載・記事等
- フランスからのペイザージュ便り<11> 景観美から創造する持続可能な街づくり/フランス国立高等研究実習院 博士研究員/シエル・ペイザージュ 代表 水真 洋子
- 昆虫たちからみた里山の再生<9> ナニワトンボ/(株)地域環境計画 大阪支社 福山分室 上田 達也
- アホガミ様とぴかったん<15> ソメイヨシノと御衣黄のサクラ茶/樹木医・森林インストラクター・NPO法人樹木生態研究会 副代表 岩谷 美苗
- 緑地政策の周辺から<18> 規制改革と公園緑地制度の進展/(一財)日本緑化センター 専務理事 浦田 啓充
- トピックス:令和元年 房総半島台風の森林被害等の学識経験者による緊急調査(概報)/林野庁 治山課 山地災害対策室長 佐伯 知広
- トピックス:令和2年度 林野関係予算の概要/林野庁 林政部林政課
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A4判 白黒48ページ
2020年4月15日発行 第47巻 第4号 通巻556号
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